ゲーリックフットボールについて
ゲーリックフットボールとは、オーストラリア式サッカーに似たグラウンドで行われる球技です。ゲーリックフットボールのグラウンドは横が約137メートル、縦約82メートルです。ゴールの形はラグビーで使われるものと同じ形ですが、真ん中のバーはラグビーのものよりも低く、サッカーのゴールよりは高く設定してあります。
ゲーリックフットボールで使われるボールはサッカーボールより小さいものです。ボールを持った状態で4歩進むことが可能で、その後、蹴ったり、手で突いて”ハンドパス”することができます。4歩進むごとに地面にバウンス(ドリブル)するか、ボールを足の上に落として手元まで蹴り上げる”ソロ”を行わなくてはいけません。バウンスを2回続けることはできません。得点は、ゴールの真ん中のバーより上にボールを蹴るもしくは手で突いたら1点、バーの下、ゴールネットの中であれば3点になります。
各チームは15人です。
対戦するチームは違った色のユニフォームを着用し、ゴールキーパーは他の選手と似た色のユニフォームを着ることはできません。
ゴールによる得点(3点)は、レフリーがゴール左側の緑色の旗を揚げる事により確定され、ポイントによる得点(1点)は、レフリーがゴール右側の白色の旗を揚げる事により確定されます。ルール“45(フォーティーファイブ)”(後述“45(フォーティーファイブ)”欄参照)は、レフリーが腕を上に上げる動作により告げられます。ルール“スクエアボール”(前述“スクエアボール”欄参照)は、レフリーがスモールパラレログラムを指差す動作により告げられます。
テクニカルファウル
ここではボールを扱う際のテクニカルファウルについて説明します。(他選手に侵害を及ぼさないファウル)
ボールを一人の選手が持ったまま前進する際、選手はボールを持った状態で4歩まで進むことが可能ですが、その後、さらに前進したい時は 地面に1度バウンス(ドリブル)させ、更に4歩進むもしくは ボールを足の上に落として手元まで蹴り上げる“ソロ”を行わなくてはなりません。“バウンス”は、2回以上続ける事が許されていませんが、“ソロ”は、2回以上続ける事が許されています。選手がボールを持った状態で4歩以上進んだ場合は、相手側チームにフリーキックが与えられます。
選手は、ボールを手で突く“ハンドパス”またはボールを蹴る“フットパス”のどちらかによりボールをチームメイトにパスする事が許されます。“ハンドパス”は、選手が反則せずにボールを手で突いたとレフリーが明確に確認できる形で行われた(ボールを投げたのではないことをレフリーがはっきり確認できる)ときのみ正当とみなされます。
ボールが敵陣地のスモールパラレログラム内(サッカーで言う「ゴールエリア」内)に入る前に、オフェンス(攻撃)側の選手がスモールパラレログラム内にいると、それは“スクエアボール”とみなされ、ディフェンス(守備)側にフリーキックが与えられます。 しかし、オフェンス側の選手がスモールパラレログラム内に入る前にボールがその中に入り、ディフェンス側の選手によりボールが一旦クリアされ、オフェンス側の選手がスモールパラレログラム内から出る前に再びボールがそのエリア内に戻ってきた場合は、ファウルにはなりません。
パーソナルファウル
ここではパーソナルファウルつまり他選手に対して行われるファウルについて説明します。
タックル:
ディフェンス(守備)側の選手が、オフェンス(攻撃)側の選手からボール を奪回しようとする際、2通りの方法があります:
“ショルダー・トゥ・ショルダー(肩を付き合わせた)タックル”とは、相手のプレー ヤーの肩に正当な形で接触し、相手のバランスを崩すことをいいます。 ディフェンス側の選手は、タックルする際はヒップ(腰、臀部)や肘は使ってはならず、タックルの最中は常に片足を地面に付けておかなければなりません。両者が “フィフティ・フィフティボール”つまりどちらのチームにも属さないボールを追い かけている場合、各選手は肩を用いて相手をボールから遠ざけることができます。
ゲーリックフットボールでは、手のひらを広げてオフェンス側の選手の手からボールを叩き落とし奪回することができます。その際は片方の手のみで行い、ディフェンス側の選手はオフェンス側の選手の持つボールを引っ張ってはならず、ボールを叩き落とす形で行わなければなりません。
これらのルールが破られた場合、レフリーはオフェンス側の選手にフリーボールを与えます。 特定の選手が一貫してパーソナルファウルをした場合、レフリーは警告を出すことができます。2度目の警告で選手はフィールドから退場となります。
(Pulling) 引っ張り:相手のウエア/シャーツを引っ張ってはいけません。 数回に渡って相手のウエアを引っ張るとイェローカードになります。その後またウエアを引っ張るとレッドカードとなり、退場になります。
(Pushing) 押し倒し:相手チームメンバーを押し倒すと反則になり、相手チームがフリーキックのチャンスを得ます。
(Striking ? Boxing / Kicking)
殴り・蹴り:
自分のチームメンバーまたは他のチームメンバーを殴ったり蹴ったりすると退場になります。
(Free Kicks / Penalty Kicks)
フリーキック・ペナルティーキック(PK)
14ヤードラインの外で反則すると、相手チームが手からまたは地面からボールをフリーキックすることになります。
14ヤードラインの内と6ヤードボックス(大きな平行四辺形)の外で反則すると、14ヤードラインからの相手チームのフリーキックとなります。
ディフェンス側のラージパラレログラム内(サッカーで言う「ペナルティーエリア内」)で オフェンス側の選手に対してパーソナルファウルが犯された場合、オフェンス側チームにペナルティーが与えられます。ペナルティーは、14ヤードラインのゴール真正面からのフリーキックになります。ペナルティーキックを行う選手以外の選手は14ヤードライン並びにボールから14ヤード離れた場所で待機しなければなりません。
ディフェンス側のラージパラレログラム内であるが、スモールパラレログラム(サッカーで言う「ゴールエリア」)の外でテクニカルファウルがディフェンス側の選手により犯された場合は、オフェンス側チームに14ヤードフリーキックが与えられます。
ディフェンス側のスモールパラレログラム内で テクニカルファウルがディフェンス側の選手により犯された場合は、オフェンス側チームにペナルティーキックが与えられます。
“45(フォーティーファイブ)”と呼ばれる特別なフリーキックは、ディフェンス側の選手が最後に触れたボールがディフェンス側のエンドラインを越えた場合に、オフェンス側チームに与えられます。このフリーキックは、ディフェンス側のエンドラインから45メーター離れたラインからフリーキックを行うことから“45(フォーティーファイブ)”と呼ばれています。 フリーキックの際は、ボールがエンドラインを越えたライン上の位置と45メーターラインとが 直角に交差した位置の地面にボールを置いた形でフリーキックを行います。
サイドライン、キックアウト、パックアウト ラインを越えて出てしまったボールを最後に触れた選手は、そのボールの所有権を相手側チームに渡さなければなりません。ただし、フィールド内のどのラインを越えてボールが場外に出たかにより、サイドラインかキックアウトかが決まります。 ボールがサイドラインを越えた場合は、ボールがサイドラインを越えたそのライン上の位置から、ボールを最後に触れていないチームのボールとして試合が再開されます。 オフェンス側選手が最後に触れたボールがエンドラインを越えて場外に出た場合は、ディフェンス側にキックアウトが与えられます。ゲーリックフットボールにおいてのキックアウトは、ボールを地面に置いたまま行います。
得点の方法
ゲーリックフットボールでは、ゴールとポイントの二種類の得点方法があります。
ポイントとは、ボールがゴールポストの両サイドに設置されている二本のポール(ラグビーのゴールポストがサッカーのゴールの上に設置されたような形)の間で、かつクロスバーの上を通ることで、これで1ポイントの得点になります。
ゴールとは、サッカーと同様にゴールマウスの中にシュートすることで、1ゴールで3点の得点になります。
競技者は、手もしくは足で得点することが許されています。手を使う場合は、ハンドパスの要領でポイントを狙うことは出来ますが、ゴールを狙うことは出来ません。しかし、ハンドパンチの要領でゴールし、審判がこれをハンドパスではなくハンドパンチと認めた場合にはゴールとしてみなされ、得点となります。
ゲーリックフットボールのゴールポストは、ラグビーのゴールポストに似ています。14ヤード間隔で2本のゴールポストで立てられ、その間で、地面から8フィートのところクロスバーが設置されています。
Social Officer
Emily Ward